~意外な落とし穴~

こんにちは、田中です。
さて、今年も最低時給の改定の時期になりました。
答申での全国加重平均額は昨年度から43円引上げの1,004円になり、
かなり高くなりましたね。
私が住む大阪府では、1023円→1064円になります。
・・・そんなの関係ない?果たしてそうでしょうか。
各都道府県ごとの状況は以下をチェック!
最低時給 気にしていますか?

「当院は常勤ばかりだし、関係ないよ」
「一定の職種だけ最低時給だし、あまり考えてない」
そう思っていませんか?
例え、常勤スタッフであっても「時給換算」したときに最低時給を下回っていてはダメなのです。
歯科助手で給与が17万円、月の労働時間が170時間としたら
170000÷170=1000円となり、
(*月170時間…だいたい週38時間勤務くらいです)
最低時給を下回っている県もあります。
また、一定の職種だけしか最低時給にしていない場合でも
他の職種とのバランスが崩れてくる可能性があります。
例えば
クリーンスタッフが1023円、歯科助手が1100円としたら、
大阪府の場合
クリーンスタッフは1064円となるので、
歯科助手の1100円にかなり迫ってきます。
そうなると募集上、状況も変わります。
入職して数年して時給が上がっているスタッフとの
差も縮まる可能性があります。
まして、今はコロナ後で、人の奪い合いになっており、
周りの企業の時給が上がってきています。
人材確保にも関係してくるのです。
高校生でも、高齢者でも、初心者でも
最低時給を下回ることはできません。
歯科医院で高校生がアルバイトをしている、
医院で送迎ドライバーとして高齢者を雇用している、
なども対象となります。
そのほかにも、扶養範囲内で働く人が
勤務時間の圧縮を考えることもあるでしょうし、
影響はいろんなところに出ます。
ぜひ一度、全スタッフの条件を見直してみてくださいね。